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栃木県小山市にある西堀酒造に酒蔵見学に行ってきました。
明治5年(1872年)創業という150年以上の歴史を持つ老舗で、国登録有形文化財の建物が現役で使われている蔵です。 さらに、日本酒だけでなくウイスキー蒸溜所まで同時に見学できるという、他ではなかなか体験できない酒蔵見学が楽しめます。
この記事では、予約方法・アクセス・見学コースの内容・試飲・お土産情報まで、西堀酒造の酒蔵見学に関する情報をまとめています。
西堀酒造とは?
西堀酒造は、栃木県小山市の旧日光街道(国道4号線)沿いにある酒蔵です。
初代・西堀源治郎(三左衛門)が滋賀県(近江国)から移り住み、明治5年に創業しました。 敷地内の蔵の大半が江戸末期〜大正時代に建てられたもので、長屋門・仕込蔵・瓶詰場・煙突の4棟が国登録有形文化財に指定されています。
代表銘柄は「門外不出」と「若盛(わかざかり)」。 「門外不出」は名前のとおり現在でも9割以上が栃木県内で消費されている少量生産のお酒です。
また近年では、栃木県初のジャパニーズウイスキー「哲/TETSU」を製造する「日光街道小山蒸溜所」を敷地内に構え、日本酒一本だった蔵から多彩な酒造りへと挑戦を続けています。
透明のアクリルタンクで醸造する「クリアタンク醸造」は日本初として特許登録されるなど、革新的な取り組みでも知られています。
西堀酒造 酒蔵見学の基本情報
「行ってみたい!」と思ったら、まずは基本情報をチェックしましょう。情報は変更される可能性があるため、必ず事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
予約方法
西堀酒造の酒蔵見学は完全予約制です。土日や祝日、大型連休は予約が埋まってしまう可能性が高いのでしっかり予約をしてから見学に向かいましょう。
\予約はこちらから!/
見学コースの種類
西堀酒造では複数の見学・体験コースが用意されています。 個人や少人数グループで参加しやすいレギュラー(R)コースと、より深く楽しめるスペシャル(S)コースが人気です。
| コース | 所要時間 | 料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| レギュラー(R)コース | 約1時間 | ¥1,500 | はじめての方におすすめの定番コース |
| スペシャル(S)コース | 約1.5時間 | ¥3,000 | 大吟醸・限定酒も試飲できる特別コース |
| 団体向けRコース(10名以上) | 約1時間 | ¥1,000/人 | 団体向け |
このほか、ジン蒸留体験・ウイスキーブレンド体験・日本酒ブレンド&火入れ体験など、本格的な醸造体験コースも開催されています。

今回僕が体験したのはスペシャル(S)コースです!
レギュラー(R)コースの内容
- 日本酒蔵見学(約20〜30分)
- 蒸溜所見学(約10〜20分)
- 基本無料試飲3〜5種類
- 蔵直営ショップでのお買い物
- 記念品:蛇の目ぐい吞み(小)1個(¥400相当)
見学時には衛生キャップや靴カバーの着用が必要です。 集合は蔵直営ショップです。
スペシャル(S)コースの内容
レギュラーコースの内容に加え、以下が楽しめます。
- 大吟醸・純米大吟醸・限定酒など最大6種類の有料試飲
- ウイスキー試飲(別途有料)
- 記念品:蛇の目ぐい吞み(大)1個(¥500相当)
じっくり見学したい方や、ある程度知識がある方、蒸留酒にも興味がある方はスペシャルコースがおすすめです。
アクセス方法(電車・車)と駐車場情報
西堀酒造は栃木県小山市大字粟宮1452の日光街道沿いにある、150年以上酒造りをしてきている歴史ある蔵元です。
- 電車の場合(東京から1時間~1時間45分程度)
JR東京駅から新幹線で約50分(乗換なし)でJR小山駅へ。在来線では約80分。
JR小山駅から市営バス「おーバス(間々田線)」で約15分。西堀酒造前下車すぐ。 - 車の場合(東京から1時間30分程度)
東北自動車道佐野藤岡ICから20分程度
駐車場:無料駐車場完備(8台程度)
注意:飲酒運転は絶対にやめましょう。ドライバーの方は試飲しちゃ駄目ですよ。
酒蔵見学レポート
受付〜蔵へ

酒蔵見学はこの長屋門から始まります。新酒の時期から大分経ったので杉玉もすっかり茶色くなっています。
ここで蔵の歴史を聞かせてくれました。明治5年に創設された西堀酒造には、この門を含め4か所が国の有形文化遺産に登録されているそうです。
今回は社長自ら酒蔵見学ツアーのガイドをしていただきました。ありがとうございます!
門をくぐるとすぐにスピリッツの蒸留体験ができる部屋がお出迎え

専用の蒸留器が並んでいます。この銅製の蒸留器もこだわりの詰まったものだそう。一つ一つ職人の手作りなので微妙に形が異なるそうです。ジンの蒸留体験の際に使用される部屋だそうです。
国の有形文化財に指定されている煙突を見上げる

酒蔵全体の中心にそびえ立つ煙突。縦の大きい亀裂は関東大震災の時にできたそうです。
現在は使用されず、鉄で周りを補強して保たれているそうです。
仕込蔵の見学
仕込み蔵に入ってすぐに目についたのは巨大な釜と蒸し器。今回見学に伺った時期は仕込みをしていない時期だったので、蒸し器の上記で膨らむところを見学できなかったのが残念。
150年使用しても枯れない井戸
大きな釜と蒸し器の後ろには井戸がありました。現在はポンプで水を引いているそうですが、昔は滑車を使って水を汲んでいたそうです。趣のある井戸のすぐ上を見ると錆びついた滑車が梁に取り付けられていました。
壁の欠けた部分から当時の建設技術を学ぶ

明治時代に建設された当時の建物を使用しているので土壁の間に竹を差し込んで補強する壁の作り方等、当時の建設技術を実際に目にすることができます。
奥に進むと酒のタンクがずらり
蒸し器と井戸の部屋からさらに奥に進むと貯蔵タンクが出迎えてくれた。僕の一生をかけてもタンク1本も飲めないだろう。そんな満杯の日本酒が詰まっているタンクが並んでいる様子はやはり圧巻の一言。
アクリル製の透明タンクとご対面

個人的に西堀酒造で一番気になっていた技術。
もともと「醪の動きを横からも観察したい」という考えから透明のタンクを作成しようとした西堀酒造。アルコールによって融解してしまわないか等、強度の問題をクリアするのにかなり苦労したそうです。
やはりというか、水族館の水槽から着想を得たそうで、かなり参考にしたとのこと。
ホーロータンクに紛れて設置されている透明タンクはその箇所だけ異様な空気を纏っているようで、
日本酒の一つの時代の転換点を見ているような気がしました。
これからもっと日本酒は面白くなってくるとワクワクさせてくれました。

この透明タンクに入った醪に赤や青、緑の色のLEDを照射して味の変化を試みたお酒「イルミナシリーズ」の話を聞く事が今回の僕の最大の目的です。
製麹室や上槽機(搾り機)も惜しみなく見学可能
日本酒を絞る工程の横から機械で圧力を掛ける搾り機の事を「ヤブタ式」と言います。
このことは知っていたのですが、「YABUTA」というメーカーが作成した搾り機だからヤブタ式だったとは初めて知りました。
蒸留所の見学

蒸留所に入るとすぐにオシャレなカウンターがお出迎えしてくれます。ジンやウォッカ、ウイスキー等の蒸留酒が並べられています。
この蔵もカウンターや機器の設置はしていますが、壁や天井は建設当時のままの趣のある作りになっています。
日本酒蔵ならではの特徴、減圧蒸留することによる香りの広がり等、こだわりの蒸留器の説明を受けた後、試飲タイムに突入します。

酒屋的には僕の蒸留に関する前情報や知識が不十分だった印象です。もう少し予習をしていればもっと解説してもらった内容の解像度が上がったかもしれません。
もともと日本酒の見学がメインだったから…と言い訳させてください。。。
試飲タイム(追加で有料試飲も)
最初の売店に戻ると試飲が可能になっていました。試飲は6種類の試飲マシーンにコインを入れてグラスに注ぎ、試飲する形と、季節商品を注いでもらい試飲する形があります。僕の気になっていたイルミナシリーズも試飲できました。
その後場所を移動して再度蒸留所へ。ジンとウォッカを試飲した後に、追加料金を支払いウイスキーも試飲させていただきました。
普段はウイスキーの試飲では出していないという「小山」を試飲させてもらえました。

個人的はグレーンウイスキーの「NEW BORN GRAIN」が美味しかった。吟醸磨きの米を使用した米粉を使っているそうで、口に含んだ時の柔らかさ、ほのかに甘い香りが特徴的でした。
アンテナショップで買い物

ウイスキーを買おうかとも悩んだんですが、今回はもともと狙っていたイルミナシリーズの飲み比べセットを購入しました!家に帰って飲み比べてみるとやはり面白いですね。後は試飲コースのお土産でついてくる大きめのお猪口です。
仕事で使える前掛けを買おうかとも思いましたが、大体1年ぐらいで前掛けってボロボロになっちゃうんですよね。少しもったいない気がして買えませんでした。
西堀酒造は革新的ながらも伝統を重んじるハイブリッドな酒蔵
明治5年創業の老舗でありながら、日本初のクリアタンク醸造や栃木県初のウイスキー製造など革新的な挑戦を続ける西堀酒造。
日本酒と蒸留酒の両方を一度に楽しめる酒蔵見学は、日本酒ファンはもちろん、ウイスキー好きにもおすすめです。栃木県に観光に行く際にはぜひ訪れてみてください。
新しい発見がきっとあるはずです。
でわでわ。

