日本酒を買おうとしたときにラベルを眺めていると色んな情報があって、何が何やら分からくなる事って結構ありますよね。今回は「基礎知識その2」として日本酒の精米歩合について解説していきます。
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※基礎知識その1「特定名称」についてはこちら↓
精米歩合とは
日本酒のラベルに書かれている「精米歩合」。50%や60%、39%等、日本酒によって色々な数字が書かれていますがどのような違いがあるのでしょうか。
精米歩合は玄米の状態を100%とした時にどの程度の割合を磨いた(削った)かを教えてくれています。例えば精米歩合60%の日本酒の場合は玄米から40%削った米で日本酒が造られているということになります。ちなみに普段食べているお米の精米歩合は約90%と言われています。あの白く輝くお米で90%なんですから、大吟醸酒の50%以下なんて贅沢の極みですね!笑
精米歩合〇〇%というのは〇〇%残ったお米で日本酒を作っていると覚えておくとわかりやすいです。
ちなみに削り方は全体を満遍なく削るので、玄米を真っ二つにして「精米歩合50%じゃあ!」というわけではないのでご注意ください。
精米歩合が高い(%の値が少ない)場合は、基本的にはすっきりとして雑味のない澄んだ味わいになることが多いです。
精米歩合が低い(%の値が多い)場合は、米本来の旨味を感じる事ができる、良い意味で雑味のある芳醇な味わいなお酒が多いです。
低精米だから不味い粗悪な酒、高精米だから美味しい逸品という考えはしないようにしましょう。変な固定概念を持つと美味しい日本酒に出会える確率が減ってしまいますよ。
精米歩合の高さによって特定名称が変化します。
精米歩合が高く(%の値が少なく)なるにつれ、本醸造、吟醸、大吟醸と変化します。
詳しくは基礎知識その1~特定名称~を合わせてご確認ください。
日本酒の基礎知識 ~特定名称~精米歩合毎のオススメ日本酒
では、低精米や高精米の個人的オススメ酒を紹介させてください。
・香取 純米90
これは精米歩合が90%のお酒で、普段食べるご飯と同じぐらいの精米歩合となっています。また、伝統的な生酛造りという製法で作られ、米も自家農園の無農薬米を使用しているオーガニックなお酒となっています。琥珀色に輝く色味と口に含んだ時の酸味が特徴的でおすすめの逸品です!
・寒菊 純米大吟醸 スペシャルサンクス 39
精米歩合39%のお酒です。薫り高く華やかで、物事の締めくくりの一幕にあると嬉しい、贈答用にもおすすめの逸品です。
まとめ
記事にしていて気づいたのですが、
精米歩合が高い = %が低い
精米歩合が低い = %が高い
↑のこれ、めちゃくちゃ分かりにくいですね。頭の中分かっていても、口に出したらごっちゃになっちゃった!みたいな事にならないように気を付けましょう。
ちなみに僕はお客さんにおすすめする時はだいたい…
このお酒は磨き39なんで普通の純大吟より香り高くてのど越しも最高ですよ!
みたいに言うことが多いです。知ってる人っぽくて格好いいでしょ?笑
精米歩合は米の削った割合を表す数字です。この数字によっておおよその味の見当がつく為、一つの味を知る目安になります。しかしながら、日本酒は精米歩合以外にも「酵母」や「麹」、「米の品種」や「水」、「搾り方」「貯蔵容器の種類」等、上げたらきりがありませんが、沢山の要素が組み合わさって味が決まるので過信は禁物です。
これからも皆が美味しい日本酒に出会えるように情報を更新していきますのでよろしくお願いします!