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こんにちは、TGRです。
今回は東京の青梅市にある酒蔵「小澤酒造」の酒蔵見学に行ってきたので、そのレポートになります。周辺の観光スポット等も一緒に紹介しているので東京の奥地、沢井・奥多摩観光の参考にしてみてください。
小澤酒造の酒蔵見学は子供と一緒に楽しめるので、家族で見学しても面白いと思いますよ。沢井近辺の奥多摩にはキャンプ場やコテージ等の宿泊施設も多いので、キャンプの合間のアクティビティの一つとして検討してみてください。

夏休みに行けば子供の自由研究の題材としても使えます!
澤乃井で有名な小澤酒造は300年以上の歴史ある東京の酒蔵

小澤酒造の看板には元禄15年(1702年)創業と書かれていて、300年以上の歴史がある蔵元です。しかし実際はもっと歴史は長く、一番古い文献で元禄15年には酒を作っていた事が確認できたので元禄15年創業という事にしているとの事でした。
酒蔵見学は事前予約した方が良い
当日に空きがある場合は当日受付も可能ですが、土日や祝日、大型連休は予約が埋まってしまうので事前に予約をしてから見学に向かいましょう。
以下公式ページより引用
1組1~10名様の場合
※前日までの申し込み
※空席があれば当日申し込み可。(澤乃井園売店)【見学時間】平日 13:00・14:00(1日2回)
・・・・・・土日祝 12:00・13:00・14:00(1日3回)
【所要時間】約30分
【定休】月曜(祝日の場合は火曜日)
【定員】一回20名様
【内容】酒蔵内の見学(試飲なし)
【料金】無料
ちなみに大人数の場合は電話で確認が必要ですので、WEB予約ではなく電話で予約してください。
酒蔵見学の予約はwebから
小澤酒造さんの見学予約URLはこちらからどうぞ。予約の空き状況なども確認できますよ。
唎酒処は予約不要で利用可能

唎酒処では300円で試飲ができ、お猪口のプレゼントが付いています。このお猪口が普通のお猪口よりも一回り大きいので満足感のある試飲ができます。蛇の目のお猪口は日本酒が美味しく呑める!個人的には沢蟹のマークが付いてたら完璧だったんですが、澤乃井のロゴのみでした。
2杯目以降は100円引きで試飲させてもらえます。
純米大吟醸等は600円(2杯目以降500円)と少し値段が異なりますが、この価格で試飲できるなら十分満足できます。
小澤酒造酒蔵見学当日レポート
今回は13時からの酒蔵見学を予約しました。
当日は11時に沢井駅に着いたので、2時間かけて周辺散策をしつつ昼ご飯を食べてから酒蔵見学に向かう予定です。
小澤酒造の所在地
小澤酒造は東京都青梅市沢井2-770にあります。東京都で300年前から酒造りをしている歴史ある酒蔵です。
電車で小澤酒造に向かう
JR青梅線の沢井駅から徒歩5分で小澤酒造に到着します。新宿駅からはおよそ1時間30分かかります。

沢井駅は完全な無人駅です。

沢井駅を降りるとすぐに小澤酒造への看板とこの坂道が見えます。迷うことは無いと思います。

道なりに進むと澤乃井と書かれた設備が顔を出します。上の写真は振り返って写真を撮っています。

扉に澤乃井の沢蟹のロゴマークがうっすらと見えます。

隠れミッキーならぬ隠れ沢蟹。見つけるとテンション上がります!

すぐに小澤酒造に到着!
澤乃井園を散策
まずは見学時間まで2時間余裕があるので、小澤酒造の直営店が並ぶ澤乃井園に行ってみました。道路を渡った場所にある施設群です。

売店やお食事処、喫茶店に唎酒処が並びます。ままごと屋は完全予約制のようですので、お昼は「豆らく」で食べることに決めました。

多摩川を吊り橋を渡った場所から澤乃井園を撮った写真です。

橋を渡りながら澤乃井園を撮影しています。高さがあるので結構スリリングです。
沢井駅から奥多摩方面に歩いてみた
まだ時間に余裕があったので沢井駅から奥多摩方面に向かって青梅街道を歩いてみました。その道中にあったものを紹介しますね。
巨大な岩

歩いて5分ぐらいの場所、右手に巨大な岩がありました。多分取り除くことができなかったんだろうな~。
カフェ

歩いて5分くらいのところに右手にありました。名前を確認できなかった。土曜日でしたが営業していなかったです。平日のみの営業なのかな?
そば処 笑

歩いて15分くらいの場所の左手にありました。駐車場も完備しています。駐車場から少し下に降りた所に店舗があります。
冬眠中のついんくる

ついんくるが冬眠中でした。営業していたら民芸品とお茶が飲めそうです。
十字架的な杭

歩いて15分くらいの所に右手にありました。おそらく崩れないように補強してあるのかな。
玉川屋

手打ちそばの玉川屋です。歩いて20分ぐらいの場所右手にありました。駐車場も完備しています。すでに御岳駅の近くでした。
御岳駅

歩いて20分くらいの場所にありました。一駅歩いてしまいました。。。
ここから歩いて澤乃井園に戻りお昼ご飯にしました。
直営店 豆らく
お昼ご飯にこちらを利用しました。12時前で8割の席が埋まっています。炒り豆腐膳が人気のようですでに残り1つです。

僕が頼んだのはおぼろ豆腐膳1650円。
揚げ豆?炒り豆?的な豆と、生姜焼き、酢の物、おから、ベーコン、香の物、味噌汁がつきました。
おぼろ豆腐に餡掛けを自分で好みの量掛けて食べるシステムです。豆腐の下にご飯があり、豆腐も暖かいからご飯の熱を奪ったりしないのでとても美味しく食べる事ができます。
わさびが真ん中にあるので苦手な人は抜いてもらうと良いでしょう。
豆腐とご飯の触感だけだとモソモソして飽きてしまうかもしれないところ、揚げと青菜の食感が小気味良く食を進めてくれます。総じてうまい!
基本は4人掛けのテーブルと2人掛けのテーブルです。大人数の場合はくっつけて対応するのかもしれないですね。
待ちに待った酒蔵見学の時間
美味しいお昼ご飯も食べて時間になったので上機嫌で酒蔵見学に向かいました。

元禄蔵の前に集合して最初に小澤酒造の歴史の説明があります。また、蔵の中に入る前に杉玉について教えてくれました。
当時は杉の葉に殺菌作用があると考えられ、お守り的に下げているという説があるそうです。

新酒が出来た合図として軒下に飾るものと漠然と思い込んでおり、理由等は考えた事も無かったので目から鱗が落ちました。

杉玉の事を小澤酒造では「酒林(さけばやし)」と呼ぶことや、小澤酒造は林業も営んでいるため、杉の葉を自分達で調達出来ること、他の酒蔵へ杉玉の出荷等も行っていることを教えてくれました。
元禄蔵で酒蔵見学

元禄蔵の閉ざされた入り口の上には神棚がありました。酒造りは元々神事が関係している事が多いので、設置されているのだろうと考えました。
特に説明とかはなかったです。聞いとけばよかったな。

壁が二重になっているため、一年通して気温の変化が少ないのが特徴です。多湿のため、菌が繁殖しやすい環境であることも蔵ならではの特徴でしょう。
木を加工していない丸太のまま柱や梁に使用されている珍しい造りで、木独特の曲がり等も計算されているため、当時の技術力の高さに脱帽です。

大きな地震は何度か経験しているが、びくともしない堅牢な蔵、それが元禄蔵。
今は基本的には酒造りは違う蔵で行われ、酒の貯蔵庫として使っているそうです。
貯蔵タンクの大きさと多さに驚く

タンクの容量は約8000リットル。それぞれのタンクにタンク番号と詳細な容量が酒税法に準じた表示として一つ一つ記載されています。
話によるとタンク1つで1日2合毎日呑んだとしても60年呑むことができるとのこと。成人してから80歳までと考えると、ほぼ一生分の酒が呑める量のタンクがズラリと並んでいる事に荘厳さを感じます。
上槽場を見学しながら磨きの説明

上槽という、酒を搾る工程の説明を受けました。小澤酒造の酒の搾り機(槽という)は近代的な機械です。しっかり搾れる事と板状の酒粕が取れるのが特徴です。
また、磨きの説明をしてくれます。驚いたのは精米歩合35%の大吟醸酒を造る時に米を磨こうとすると40日かかるそうです。飯米とは異なり、均等に麹菌が入っていくよう米が丸く削れるように磨く必要があるので時間がかかるとのこと。
精米歩合についてはまとめた記事がありますので、よかったらこちらもどうぞ。

蔵守という名の瓶貯蔵の古酒

蔵守という銘柄の日本酒の古酒です。味わいは紹興酒に近いとのこと。
2025年2月現在、試飲コーナーでは2016年の純米酒を試飲することが出来ます。
2ヶ所の湧水を仕込み水に使用している

「蔵の井戸」と「山の井戸」という2種類の仕込み水を使い分けて澤乃井のお酒は醸されています。
蔵の井戸は蔵見学で見ることができ、洞窟のように横に井戸を掘っている横井戸で、硬水の水だそうです。比較的辛口でキレのあるお酒は蔵の井戸の仕込み水を使用しているそうです。

蔵の井戸の入り口。身長の高い人には少し窮屈に感じるかもしれません。

奥に進むとガラス越しにライトアップされている仕込み水を見ることが出来ます。

横井戸の中から入り口を見るとこんな感じです。
一方、山の井戸は川向こうの4kmほどの山の中にある井戸のようで、簡単には見学できないそうです。軟水の水で、優しい甘口のお酒は山の井戸の仕込み水を使用するとのこと。

売店近くに仕込み水を飲むことができる場所がありました。
見学当時は仕込の最盛期だったので、仕込み水の試飲はできませんでした。試飲に回せないほどの量の仕込み水を使用してお酒を造っていると考えると本当に大きな蔵だなと感じます。
酒々部屋に戻って見学終了
蔵の井戸のすぐ横の扉を開けると酒々部屋になっていて、酒蔵見学が終了となります。

酒々部屋には以前使われていた洗瓶機が展示されていました。

酒々部屋の天井。趣があります。
唎酒処で試飲
唎酒処では旬の銘柄や梅酒を含めた多数のお酒を試飲することができます。

今回の唎酒リスト

なんとAIがオススメの日本酒を選んでくれるサービスまであります!

見学すると「日本酒ができるまで」のプリントをいただけます。分かりやすい!
今回試飲した銘柄を紹介します。どれも美味しかったですよ。
蒼天生酒
スッキリしている。口に含んだときの香りが良い。とても呑みやすい。辛みはあまり感じない。
新しぼり吟醸酒
優しい吟醸香。香りぷんぷん系じゃないので、料理に合いそう。旨味が後ろにいるタイプ。スッキリした飲み口が良い。うっすら複雑な味がするのも特徴。舌にピリッと残るやや辛口。
亀口酒
ここでしか呑めない酒、少し琥珀色がついている。香りが酒らしい香り、口に含んだ瞬間は米の甘味を感じるけど、舌にピリッとした感触があとからやってくる。燗つけても美味しいかも。
小澤酒造までの道のり
車で小澤酒造まで行く場合
小澤酒造は駐車場も完備しているので、車での来訪も可能です。当然の話ですが車で見学する場合は運転手は試飲できないので、お気を付けください。
圏央道の青梅ICから約30分の距離にあります。

川井キャンプ場から小澤酒造に行く場合
川井キャンプ場は奥多摩のキャンプ場としてはメジャーなキャンプ場の一つです。川沿いでテント張れるの良いですよね。設営時に車を横付けできるのも特徴です。
川井キャンプ場から小澤酒造まで車で行く場合約7分で到着します。

徒歩では55分かかりますので、体力に自信のない人は電車の使用がおすすめです。電車の時刻に注意しつつ青梅線を使いこなしましょう。

川井大橋から眺める多摩川は絶景です!
氷川キャンプ場から小澤酒造に行く場合
氷川キャンプ場も奥多摩のキャンプ場として川井キャンプ場に並ぶメジャーなキャンプ場です。昔は予約不要だったんですが現在は予約必須となりますので予約サイトから予約の上、利用してください。
キャンプサイトへの車の横付けはできないのでご注意ください。河原のテントサイトへは坂道を降りなければならなかったので、テント泊の場合は大荷物のキャンパーには負担が多いキャンプ場です。
氷川キャンプ場から小澤酒造までは車で約17分で到着します。

電車を利用する場合は約40分かかります。往復80分かかるので見学時間を加味した場合2時間30分程度時間が必要となりますので周辺観光としては少し贅沢な時間の使い方になると思います。

はとのす荘から小澤酒造に行く場合
はとのす荘は奥多摩バンガロー泊のメッカです。場所的には氷川キャンプ場と川井キャンプ場のちょうど間ぐらいの距離になります。
はとのす荘から車で行く場合は約14分かかる事が分かります。

電車で移動する場合は約25分かかります。電車の時刻に注意しつつ青梅線を使いこなしましょう。

沢井駅から御岳駅まで渓流釣りをすると面白いかも
釣りが趣味の方は沢井駅から御岳駅まで釣り上がってみるのも面白いと思います。やはり奥多摩は多摩川を楽しまないと!雄大な多摩川のすぐ横を歩くだけでも風情があって良いですよね。
澤乃井園から渓流釣りスタート!

澤乃井園のつり橋から眺めた多摩川。澤乃井園から川沿いに降りれる道がありました。
渓流を釣り上がる!
写真を撮り忘れましたが、雰囲気の良い川沿いを楽しく釣り歩くことができそうです。
御岳駅で青梅街道に出る

御岳駅前の橋から見た多摩川。こういう岩とか隠れられる場所があるポイントは魚が潜んでいたりします。御岳駅の橋の脇から青梅街道に上がれますので、ここで上がって電車で帰れますね。
まとめ
沢井駅は澤乃井駅と言っても過言ではないくらい周辺にお店がありません。
カフェ雫で子供にココアとクラシックショコラを食べさせてあげたり、お土産屋さんで酒まんじゅうを買ったり、子供の年齢によっては吊り橋を渡るだけでも大冒険に感じるに違いありません。
沢井駅から御岳駅まで歩いてみましたが御岳駅付近まであまり店がありませんでした。
小澤酒造の見学前に少し担当の方とお話しできました
瓶不足について
1年以上前ですが一升瓶が少なくなってしまい、日本酒を詰めることができないという話を聞いていました。
現在の状況を伺ってみると、一升瓶が少ない状況はだいぶ回復しているので不足することはまず無いとのことです。しかしながら懸念点として瓶代が上がってきているので注視していることを教えていただきました。
米の価格高騰について
2024年の終盤から米不足、その後米価格の高騰が起こっています。
蔵元の方に聞いてみると米の価格高騰は僕たちが食べる飯米だけではなく、仕込みに使う酒造好適米にも影響があるようです。
今後の情報収集をしているけれど、農協の方々から得られる情報や仕入業者から得られる情報が全くバラバラなので、これからどうなるか本当に分からないようでした。
ちなみに直近の米の仕入れ価格は去年の山田錦の価格を越えていたため泣きそうだったとのこと。。。

今年は日本酒の値上げが多くなりそうですね。
帰りにご注意!気を付けるべきポイント
とても満足してほろ酔い気分で帰ろうとしたところ気が付いてしまいました。

この上り坂登るのか…40すぎのおじさんには結構キツイです。
さらに駅に着いた時に訳が分からなくなりました。ホームが一つしかなかったんです。

よくよく時刻表を調べてみると、上りも下りも同じ線路を使ってる事がわかりました。初めての体験で驚きました。
帰りまで含めて、面白い体験ができました。
今後も酒蔵見学に行った際には皆様のタメになる情報を投稿していきますね。
でわでわ。
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