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スーパーや酒屋に行った時、日本酒を手に取ると色々な情報が載っていますよね。でも、よく分からなくて結局何も買えなかったり、適当に買って思ってた味じゃなかった。…なんて時ありませんか?
ん~、純米?生酛?一度火入れ?…なんのこっちゃ?
こっちは「純米大吟醸袋吊無濾過生原酒」って書いてある…漢字だらけの呪文みたいだな。
こんな時にどんなお酒なのか分かるようになると好きな味のお酒に出会える確率がグンと上がります。今回はそんな情報をお知らせできればと思います!
日本酒に記載してある情報って沢山あるので何回かに分けて書いていきたいと思います。
特定名称
題名にもあるように今回は「特定名称」について書いていきます。
そもそも特定名称とは
特定名称酒は1990年に制度が始まった比較的新しいお酒の区分方法です。本醸造とか純米酒、吟醸酒、純米大吟醸酒などのお酒の区分けをしてくれています。「醸造用アルコールの添加の有無」と「原料の米をどのくらい削っているか」で分けられています。これから細かく見ていきましょう!
アルコール添加無し(純米酒系3種)
米と米麹で醸造されたお酒です。精米歩合の規定は無いので、後述する精米歩合60%以下の「純米吟醸」や50%以下の「純米大吟醸」も広く考えると純米酒となります。もちろん精米歩合80%等の場合も純米酒となります。
80%等の精米歩合だと、米本来の旨味を感じることができるので個人的には好きです。…人によっては雑味が多くて嫌いと言われることもありますが…
米と米麹で醸造されたお酒です。精米歩合の規定が60%以下と設定されています。
イメージ的に季節限定酒等に純米吟醸酒が多い気がします。
米と米麹で醸造されたお酒です。精米歩合の規定が50%以下と設定されています。米を半分以上削って中心の美味しい部分(心白)のみを酒造りに使用する贅沢なお酒です。
こだわりの強い蔵元では「純米大吟醸以外の酒は造らない」という蔵も存在します。
アルコール添加有り(アル添酒系3種)
醸造アルコールは少し入れることで「キレが良くなる」「香りが良くなる」など、味わいの調節ができます。
基本的には醸造アルコールはそのお酒を造るときの白米の重量の10%以内にしないといけません。
米、米麹、水、醸造アルコールのみで醸造されたお酒です。精米歩合は70%以下と設定されています。
最近の蔵元が作る限定酒に以外に多いのが、この本醸造タイプです。ちなみに「ほんじょうぞう」と読みます。一番最初の酒屋でバイトしていた時は「ほんじょうづくり」と呼んで笑われていました。
米、米麹、水、醸造アルコールのみで醸造されたお酒です。精米歩合は60%以下と設定されています。
「アル添吟醸」と言われたりします。酒蔵的にはアルコール添加しないほうが酒の単価を高く設定できるはず。それなのにあえてアルコールを添加して味の追及をしているこだわりの強い酒!と、勝手に想像しています。
個人的には価格も安くて味も良い、日々の晩酌なんかにいい感じのお酒です。
米、米麹、水、醸造アルコールのみで醸造されたお酒です。精米歩合は50%以下と設定されています。
実は鑑評会等に出品される酒の多くは、この大吟醸酒だったりします。やはり「キレを出す」「香りのコントロール」等の味の設計をある程度できるから純米大吟醸ではなく、大吟醸なのかもしれない。
特定名称ではあるんですが、なんか説明しづらい二つを紹介します。
本醸造と何が違うんだい!って思いますが。精米歩合の比率が60%以下、または特別な製造方法をしている場合の特定名称です。ぶっちゃけ精米歩合60%だったら吟醸酒を名乗れば良いのでは?…まぁ、きっと登録料が特定名称ごとに異なったりするのかもしれません。
米と米麹で醸造されたお酒です。精米歩合の比率が60%以下、または特別な製造方法をしている場合の特定名称です。
まとめ
今回は特定名称について説明してみました。日本酒のラベルにはまだまだいろんな情報が詰まっていますので、引き続き皆様のためになる情報を発信していきたいと思います!
酒は呑んでも呑まれるな!酒の一滴血の一滴!ではでは