酒の配送員という仕事はぶっちゃけどうなのよ?楽なの?きついの?給料は?働こうかと思っているけど実際どうなのか悩んでいるんだよなって人に、この記事で酒屋の仕事の面白さや大変さ、僕が実際に経験した給料の伸び方なんかも含めてお伝えします。
あくまで僕の一番経験の長い小規模な酒屋での話です。
大手の酒屋だとだいぶ感覚が変わってくるかもしれません。
そもそも酒屋ってどんな仕事してる?
思いつく限りの業務内容を朝から順番に書いてみます。
午前中の仕事
電話やFAX、メール等の注文をまとめて、専用ソフトで伝票発行します。
生ビールや瓶ビール、飲料水から清酒、焼酎、色々な商品を伝票をもとに注文数通り集めます。この時、配送コース毎にまとめて集めていることが多いです。
配送コース毎に積み込みを行い忘れ物はないか検品します。これで出発準備完了です。
FAXで発注したり、電話で発注したりPCの専用ソフト使って発注したりと様々です。
各得意先に納品します。納品先は午前中なので、まだ誰もいない中カギを借りて納品したり、仕込み中の所をお邪魔させてもらったりと様々です。だいたい10件納品するかしないかぐらいです。
荷台に乗っている空瓶や空樽等を全て下ろして昼休憩になります。
午後のお仕事
午前中に商品を集める作業は終わっているので積み込みだけです。
午後の便は午前とは違い、大抵の得意先が仕込み等で人がいます。寡黙な人もいればよく喋る人もいます。
日本酒、ウイスキー、焼酎、ワイン等の専門的なお酒に特化しているお店の人から色々話を聞けると本当に勉強になります。
彼らのアンテナの高さには脱帽です。
おつかれさまでした!
たまに発生する仕事
主にグラスやコップの注文、メニューの作成依頼なんかがあります。
季節限定酒や新発売酒等の試飲、仕入れに行くことがあります。僕が行った時は蔵元さんから話を聞く事ができ、酒一つ一つにストーリーが存在するんだなと感じる事ができました。お酒を口に含んで、造った人から直接話を聞けるという本当に勉強になる場です。
新規取引先だったり、既存の得意先への新商品の案内だったりと、見積書や販促POP的なものを作る事があります。大手の酒屋なら専用の部署がありそうですが、小規模な酒屋は自分で何とかするしかないのです…!
運ぶお酒の重さ
酒屋というと重いビール瓶のケースをガッチャガッチャさせながら運んでいるイメージが強いと思いますが、その通りです。
生ビールの樽も重いものでは30Lの樽があるので、最低でも30kgぐらいは持てる力が必要です。
ただ、30kgの生樽を持って100m走るような配達はそうそうありません。離れた場所には台車という文明の利器を使用します。実際の所車からの上げ下ろしの際に30kg運べれば問題ない程度です。細腕の僕でもできる仕事です。
給料
働く酒屋のある地域や売り上げ状況によりかなり差はあると思いますが、僕の場合は初任給で手取り16万ぐらいだったと思います。ボーナスは最初の1年は夏、冬2回、月給の50%でした。それ以降は月給の1か月分。
年に1回昇給があります。コロナ禍で減給がありましたが、今は戻っています。
運転について
トラックの運転ってできるの?
トラックを運転する場合が多いですが慣れれば問題ありません。極稀に軽自動車だったりハイエースだったりを運転しますがトラック運転できていれば問題ありません。日常的に(休日等に)運転している人なら問題ないと思います。運転席が高いので普段のマイカーが運転しにくくなる場合があります。
駐車禁止は実際どうなの?
明らかに時間がかかる場所なんかはパーキングに止めたりします。あとは…
ちなみにうちの会社では万が一ですが、駐車禁止のシール張られた場合は会社負担です。まぁパーキングにね。止めますからね。うん。厳しい。
まとめ
こんな人に酒屋はおすすめ
- 学生時代に軽い運動するのが好きだった人
- 運転するのが好きな人
- 人と話すのが嫌いじゃない人
- お酒のうんちくが好きな人
こんな人にはおすすめですよ。
逆に
- 30kg(小学校低学年ぐらいの子供ぐらい)を持てない人
- 運転が苦手な人
- 人と話すことができない人
- お酒の知識を何も知りたくない人
こんな人には酒屋はおすすめできません。
もし、この記事を読んで酒屋の仕事が気になった人がいたら、ぜひ小規模な酒屋を探してみてください。
間違っても大手はおすすめしませんが。
酒は呑んでも呑まれるな!ではでは。