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こんにちは、TGRです。
最近、各日本酒メーカー様から新しい商品の案内がぞくぞくと届いています。その中でも、特に辛口の銘柄を新しく醸しているメーカーが少しづつ多くなってきています。
少し前までは低温でじっくり発酵させた、香りの高いやや甘口から中口の日本酒が多く出回っていましたが、流行が一段落した印象です。
今回はそんな辛口の日本酒の最近の情報や基礎知識、おすすめの辛口の日本酒を紹介したいと思います。
辛口の日本酒に再流行の兆し

最近までは香り高めの甘口よりの日本酒が流行っていた
最近は本醸造酒で吟醸造りを行い、香りの高い本醸造酒を造る蔵元も存在しており、辛口の日本酒は一昔前に流行っていたという印象がありました。
もともと、香りの高い日本酒は吟醸酒が多く、低温で長時間発酵させる「吟醸造り」という製法で作られています。「吟醸香」と呼ばれる、独特の華やかさを備えたフルーティーな香りが魅力の醸造方法です。
2種類の辛口の日本酒が2つの蔵元から最近販売された
そんな香り高めの日本酒が流行っている今日このごろ、沓掛酒造さんと日の丸醸造さんから新しく辛口の日本酒が新しく発売されました。
辛口日本酒の需要が水面下で増えている事を感じますね。
沓掛酒造 くつかけ 辛口純米酒

旨味を感じつつもキレの良い後味が特徴的な純米酒です。
日本酒度は+8
長野県の沓掛(くつかけ)酒造さんのお酒です。
日の丸醸造 日の丸Hyper Dry 特別純米
甘味が全くない超辛口の日本酒です。このお酒は「完全発酵」という、糖分が0になり酵母が発酵できない状態になるまで発酵させた日本酒です。
日本酒度は+21
秋田の日の丸醸造さんのお酒です。
辛口のお酒はキリっと味を引き締めてくれるので料理と合わせやすい
辛口の日本酒は和食全般や魚介類、塩気や香りの効いた料理など、幅広い料理と合うと言われています。日本人の私たちに本当にマッチしたお酒です。
上で紹介した「日の丸Hyper Dry」等の、日本酒度が+20を超える日本酒は逆にカレー等のスパイシーな料理に合わせても味負けしないのでおすすめです。
辛口のお酒は糖度が低い!
日本酒は糖分が多めと言われていますが、辛口の日本酒は糖度が低いので甘口の日本酒と比べると糖分が若干低めになっています。糖分低めといっても蒸留酒等の他のアルコール飲料と比べると糖分多めなので気休め程度ですが覚えていくと良いでしょう。
日本酒の辛口は日本酒度が大きく関係している
日本酒の味わいを確認する際には酸度やアルコール度数、アミノ酸度に特定名称など、沢山の指標があります。その指標の一つが「日本酒度」です。
日本酒度とは日本酒の甘口、辛口を決める指標の一つ
日本酒度は水と日本酒に含まれる糖分の量を数値化した数値です。
日本酒度が+(プラス)になればなるほど辛口。-(マイナス)になればなるほど甘口になります。
日本酒度以外にも色々な要素で辛口、甘口が決まる
一般的には日本酒度で甘口、辛口を確認することができますが、人間の体は本当に不思議で日本酒の香りやのど越し、呑む温度や体調などによっても呑んだ時の感覚が異なります。
舌にピリピリとした感覚が辛口に感じることもあり、発泡性の有無も関係することがあります。

過去にイタズラで「菊水のからくち」のボトルに「菊水の四段仕込み」(甘口)のお酒を入れられて、呑んだ時に「やっぱり辛口のお酒は旨いね!」って言ったら笑われたことがあります…
プラシーボ効果によっても感じ方が変わる時がありますよ。。。
おすすめの辛口の日本酒11選
さて、ここからはオススメの辛口の日本酒をご紹介していきますね。
想天坊 じゃんげ 超辛口
新潟県のお酒。超辛口原酒を低温でゆっくりと熟成させ、生詰で蔵出ししています。
熟成原酒ならではの、しっかりとしたコクと日本酒度のキレの良さがある引締まったお酒です。
白瀑 ど辛 純米
秋田県のお酒。日本酒度+15の超辛口ですが香りがあるので一瞬甘口のように感じます。しかし、飲み込んだ時に一気に辛さが押し寄せてくるので、初めて吞んだ時には驚くこと間違いなしです!
谷川岳 超辛口純米
群馬県の地酒で、純米酒の限界まで辛口を追及し、こだわりの製法で醸し上げた辛口の日本酒です。超辛口と表記がありますが、米の旨味も感じる事ができるきりっとした味わいが特徴。日本酒ビギナーからベテランまで、幅広くお楽しみいただけるお酒です。
加賀鳶 極寒純米 辛口
石川県のお酒。酒造りに最も適した厳冬の時期に、低温発酵でじっくりと仕上げた純米酒です。軽快でキレの良い辛口でありながら、おおらかに米の旨味が広がる「旨い辛口」です。
山法師 爆雷 純米
山形県のお酒。口中に広がるすっきりとした米の旨味の後に、パンチのある辛味が広がるお酒です。
香味がグレープフルーツにも似たとびきり辛いお酒(蔵測定:+28)です。
山猿 からくち本醸造
山口のお酒。辛口でありながら口当たりが優しくぴりぴりしない独特の辛口のお酒です。冷してもお燗しても美味しく、ぬる燗から熱燗まで温度により多彩な顔をのぞかせる楽しいお酒。日本酒度は+7です。
浦霞 からくち本醸造
宮城県のお酒。ほのかな香りとさっぱりとした後味が特徴的。 軽い旨味のある辛口なので飲み飽きせず、冷やはもちろんお燗にしても楽しめます。日本酒度は+5~+6。
一ノ蔵 無鑑査本醸造超辛口
宮城県のお酒。落ち着きのある軽快な香りと超辛口らしい締まりのある辛さと味わいのバランスがよく、呑み込んだ時のキレが抜群です。日本酒度は+9~+10。
百十郎 赤面 辛口純米
岐阜県のお酒。旨味、喉ごし、キレの良さと主張しすぎない香りで冷から燗まで対応する懐の深さを感じます。
千代むすび こなき 純米超辛口
鳥取県のお酒。香りはやさしめで、米の旨みも感じますが超辛口の名の通りキレが良いです。呑み飽きしないお酒。
日本酒度は+15。
ばくれん 超辛口吟醸
山形県のお酒。ほのかに感じる吟醸香と上品で軽快な味わいが特徴の日本酒です。超辛口ならではの呑んだ後のキレの良さは抜群です。
辛口の日本酒で楽しくお酒を呑もう!

酒屋で得意先のお客様と話をしていると、今でも「辛口のお酒をちょうだい!」と言われることが多いそうです。
流行りの香りの高い甘めのお酒ばかりではなく、今回説明したような辛口のお酒があると飲食店での選択肢の幅も広がって、より沢山の日本酒を楽しめます。
家で呑む時も「いつも甘めのお酒を呑んでいるな」と思っている人がいましたら、少し趣向を変えて辛口のお酒を呑んでみることをオススメします。
それでは、今日も楽しいアルコールライフを!
でわでわ。
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