こんにちは、今回は大手酒屋で働き、その後IT企業などで働いた後、今の小さな酒屋でかれこれ10年以上働いている僕の実感から、小さな酒屋から働いていく事のメリットやデメリット、もう少し若かったらやりたかったキャリアアップ例を紹介します。
- 小規模な酒屋の配送員に就職する。
- 酒屋に必要なスキルを磨く
- 腰を壊す前に大手酒屋の営業や仕入れ、もしくは卸売業者の営業へ転職 以上!
仕事の全体像が掴める
与えられる裁量が大きい
メーカーや蔵元から名前を覚えてもらえる
それぞれ詳しく説明していきます。
大手酒屋だと自分の配送範囲以外の状況が何も分からないのが通常です。
また、倉庫内の在庫状況や各メーカーとのやりとり、新商品の情報等、
ほとんどの情報が無いまま、ひたすら任された配送コースを時間内に終わらせる毎日になりがちです。
小規模酒屋の場合、「倉庫番がいない」「営業部署が無い」なんてことは日常茶飯事です。
一見マイナス要素のように見えますが、裏を返せば、
「商品の仕入れ方法」、「受注、発注の流れ」や「他の配送コースの把握と連携」、
「倉庫内の在庫状況」を学ぶ事ができます。
例えば、納品中に得意先から「A」という商品を入荷できるか聞かれた場合
大手酒屋配送員の回答としては「わからないので営業に聞いてください」もしくは
「営業に聞いてみます」という答えが多数でしょう。
ところが小規模酒屋の場合だと先程記載した通り、「商品の仕入れ方法」を理解しているので、
その商品が仕入れ可能かの判断が可能なのです。
だから「入荷できます」や「入荷できません」等、相手の求めている答えをすぐに出すことができます。
また、仕入れ時の金額も把握しているので、上司の許可が無くともある程度の価格交渉ができるようになります。
これが一番大きなメリットだと思います。
大手ビールメーカーの担当営業や各種蔵元の営業や杜氏さん、社長等が頻繁に会社にやってきます。
大手酒屋だと会う事がそうそう無いような人とも話せる機会があるので、
経験値をかなり稼ぐことができると思います。
ステップアップを目指すときに転職先の酒屋の面接で蔵元の杜氏さんとの交流や各種メーカー、卸業者との関りがあるだけでもかなり有利に働くことでしょう。
さて、さんざん小規模酒屋のメリットを書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。考えられるデメリットを記載していきます。
求人が少ない
給料が上がりにくい
責任が重め
ここでもそれぞれ説明していきますね。
そもそも小規模な酒屋は最低限の人数で会社を回しているので求人が少ないです。
大手でも配送員という立場は給料が上がりにくいのでデメリットと言えるか微妙ですが、
同級生たちが裕福に見えてきます、給料これだけか…と思うこともしばしばあります。
裁量が大きい事の裏返しです。
やたらに金額安くしたり、仕入れ商品の管理を怠って欠品が長く続くと
得意先との信頼関係に傷がつく場合があります。最悪取引中止なんてこともあります。
そういうミスの責任の所在が自分自身にやってくるのでプレッシャーがあります。
目次
小さな酒屋に就職すると色々な事を任せられます。
これは大手の企業では細分化されてしまっているため中々できない貴重な経験です。
次の企業へ転職するときには自慢できる実績、能力が積み重なっているはずです。
数年後のキャリアアップしている自分を見据えて頑張っていきましょう!