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こんにちは、TGRです。冬真っ盛りではありますが、後、2~3か月もすれば花見の季節になりますね。
今回はお花見で熱燗を小洒落た感じに呑みたいと思って野燗炉を自作した話をしたいと思います。
野燗炉(燗銅壺)とは
「野燗炉」は炭火でお湯を温め、お酒を湯煎しながら横で炙り物も作れる携帯可能なコンロの事です。
また、よく似たものに「燗銅壺」というものがあります。これは熱伝導率の良い銅で作られたものですね。屋外で使えそうなものから家の中でしか使えないようなものまで様々あります。
最近ステンレス製の燗銅壺が作られていたりしますが、元々は銅で作られていたので燗銅壺と言います。

野燗炉と燗銅壺は別物かもしれませんが、最近はほぼ同じようなものとして扱われているみたいです。
まだ寒い桜の季節に花見をしながら温かい食べ物と熱燗を呑む…しかも炭火なので寒い手先を暖めるぐらいの暖房効果は期待できると思います。
たまんないですね!
江戸時代の花見に出てくる
江戸名所圖會 飛鳥山という歌川広重が描いた錦絵に燗銅壺が描かれています。
画像を貼ろうと思ったんですが、有料だったのでページのリンク貼っておきますね。
この錦絵の右の女性が燗銅壺を使用して熱燗を取り出しているのが分かると思います。
なんとも良い絵なんで見てもらいたい!
既製品もあるけど価格が…
野燗炉、燗銅壺は販売されています。
骨董品屋に江戸時代の燗銅壺が並んでいる時もありますし、新品でステンレス製の燗銅壺を売っているメーカーもあります。
下のはキャンプ向きですね。メーカーもキャンプ用品出してるメーカーですし。
こっちの方が花見に向いている気がします。
どっちの野燗炉、燗銅壺も格好良いですよね。
ただ、キャンプの時に無くてはならないアイテムではないし、花見の時だけに使用するアイテムとして考えると、僕の予算をオーバーしてるかなぁ…
そうだ!自作しよう!
そこで、野燗炉を自作出来ないか考えてみました。
燗銅壺、野燗炉の構造を考えてみる
調べてみるとなんとなくこんな感じの構造になっているようでした。

携帯性に優れて炭火に当てても大丈夫な素材で簡単に加工が出来つつ少しカスタムするだけで野燗炉になるようなアイテム…
…
飯盒…かな。
ってことで飯盒をベースに野燗炉を作ってみます!
使用素材&使用機材

- 飯盒(昔のヤツ、多分エバニュー)
- ダイソーの折り畳み蒸し器
- ステンレス軽量カップ(口の無い円形のもの)
- チロリ(お燗が出来る容器)
リーズナブルな飯盒と言えばキャプテンスタッグですよね!代用できると思います。
100円均一行くのが面倒な人はこちらからどうぞ。余分な羽も無いタイプ!
チロリは錫製が良いとか言われてはいますが野外での使用を想定すると、ある程度雑に使えるステンレスが向いています!
湯煎用のカップは僕は専門店の実店舗で買いましたが、この商品でも寸法的には良さそうです。

- 釘
- タミヤのハサミ(昔ミニ四駆で使ってたヤツ)
- 穴あけドリル(手動)
- ヤスリ各種
- マジックペン(今回は赤色)
加工手順
その1 折り畳み蒸し器の加工

まず、折り畳み蒸し器の羽部分を全部取ります。
その後飯盒の中にピッタリ入るようにタミヤのハサミでカットしました!
カットした部分はバリがあるのでヤスリで削って手を切らないように加工します。
これが火受け?炭をここに置いて下の空間に空気を通らせたり飯盒の底にダメージを与えすぎないようにする役目が出来上がります。
その2 飯盒の中蓋半分の加工

次に飯盒の中蓋を加工します。
半分はステンレス計量カップを嵌め込めるように穴を空けます。計量カップのお尻部分と中蓋部分をペンでなぞって大体の穴あけ部分を確認します。
次に穴を空ける箇所の真ん中らへん(適当で大丈夫)に手動ドリルで1つ穴を空けます。
穴が空いたらそこからペンで付けた印に沿ってハサミで円形に切っていきます。
最後の方は計量カップが綺麗にはまるかチェックしながら切っていき、バリをヤスリで削ります。
その3 飯盒の中蓋もう片方の加工

もう半分は焼き物を焼けるように網っぽく加工します。
方法は簡単で適当に穴を開けまくるだけです。
注意点としては、ドリルがあっちこっちと移動して変な場所に穴が開く場合があるので、狙った場所に穴を開けられるように最初に釘で小さな凹みを作っておくことです。
僕は最初の方に適当に穴を開けてしまったため、重なって大きな穴が出来てしまいました。

まぁ、味があって良いかなと前向きに考えています。
その4 飯盒に空気穴を開ける

飯盒の下部分に空気穴を手動ドリルで開けます。
完成…!

とりあえずこれで完成です。
炭を蒸し器の上に置いて計量カップの中にお湯を入れ、あつ燗を作りつつ横であたりめぐらいなら焼けるはず!
空気穴から酸素も供給される為、炭の火も消えない予定。
思った以上に炙りのスペースが少ないですが、携帯性を考えればしょうがない。炙るものを厳選していけば問題無いでしょう。
構造が逆になった…
理想としていた構造は上に書いた通り

これ(↑)になると良かったんですが、僕の作った燗銅壺は…

こうなってしまいました。まあ問題ないです。きっと。
デメリット

圧倒的デメリットとしては、気軽に炭の追加が出来ないことになると思います。長時間のお花見には向かないって事ですね。
また、公園って大体火気厳禁なので使える場所を選ぶ必要があるってところが実は一番のデメリットでしょうか。。。

まぁ、使える場所を探して楽しむしかありません!
ソロキャンプとかで使えますしね!
桜の時期が待ち遠しい!

今回自作した飯盒燗銅壺。既製品と比べればチープなものになりますが、やっぱり自分で作った道具には愛着が生まれます。
愛をもって使ってやろうと思います。
今年の開花はいつ頃になるんでしょうか。今から楽しみでなりません。
でわでわ
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